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【新連載:第1回】在庫計画ソリューション:Syncron Inventory の機能強化について

シンクロン・ジャパン カスタマーサクセス:井田)

皆様、こんにちはSyncron Japanカスタマーエクセレンス部 ディレクタ、カスタマーサクセスの井田です。

ご存知でしょうか、シンクロンは毎年収益の25%を製品の開発費としてつかい常に機能強化を行っております。世界的な新型コロナのパンデミック状況下でもそれは変わらず、弊社開発チームは完全リモート環境下でSyncron Inventory™を2バージョン、Syncron Price を3バージョン計画どおりリリースすることに成功しました。

本日は2020年にリリースされた、Syncron Inventoryの機能の一部をご紹介します。
これら、機能強化には従来搭載機能を更に強化してユーザの利便性の向上に努めたものや、保守部品業界におけるProduct as a Serviceを支える機能の基盤などがございます。

以下はあくまで機能強化した一部であり、これら以外にも多くの機能開発を行っております。

1.コネクティッド・インベントリ

コネクテッド・インベントリは、マシンのセンサーデータを利用してInventoryの計算を改善する新しい概念です。これは特定の機能ではなく、センサーからのデータによって、予測や適切な注文推奨の作成など、さまざまな分野での計算を改善できる概念です。 Syncron Inventory 20.1では、コネクテッド・インベントリのバックボーンが開発されました。このサービスは、GPS座標を使用して各マシンまたは製品を倉庫に割り当て、倉庫エリアでのサービスが予想されるマシンの総数を計算します。部品表とインストール・ベースの予測スケーリングを使用すると、設置されたユニットに関する情報が常に更新されます。また、需要の増減の変化を確認する前に、システムが自動的に予測を調整します。因果関係の予測、より効果的なクリティカル在庫の保持、動きの遅い品目の予測在庫などと、マシンから倉庫への割り当ての当基盤に基づいて、多くの将来開発領域を見込んでいます。

2.シミュレーションセンター

Syncron Inventory™は、単一および複数の階層の流通ネットワークの在庫を最適化して、可能な限り低いコストでクラス最高のカスタマーサービスに到達するための強力なツールです。 最適化のほとんどは自動的に行われますが、多くの構成から選択し、戦略的に決定する必要があります。それらの多くは、最終的な結果に大きな影響を与えます。 Syncron Inventory™20.1では、再設計されたシミュレーションモジュールが導入され、さまざまな決定の影響を予測し、プランナー、アナリスト、マネージャーが適切な決定を行うのに役立つ情報をお客様に提供します。

時間を遡って過去を再シミュレートするという考えは、新しい機能ではありません。 リプレイシミュレーターと呼ばれるシミュレーションモジュールは、Syncron Inventory™の実装の初期評価や長期にわたっての御利用に関係なく、Syncronのお客様で機能、構成、および戦略的決定を評価するため長い間使用されてきました。ほぼすべての業界、顧客、またはスコープに適用される独自の機能であることは間違いありません。 しかし、これまでのソリューションは使いにくく、実行するには多くの高度な技術知識が必要であり、ユーザーフレンドリーなインターフェースがありませんでした。 これらの問題はすべて、新しいシミュレーションセンターで解消されました。