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【新連載:第2回】在庫計画ソリューション:Syncron Inventory の機能強化について Part2

シンクロン・ジャパン カスタマーサクセス:井田)

皆様、こんにちはSyncron Japanカスタマーエクセレンス部 ディレクタ、カスタマーサクセスの井田です。

前回に続き、本日は2020年にリリースされた、Syncron Inventoryの機能の一部をご紹介します。
これら、機能強化には従来搭載機能を更に強化してユーザの利便性の向上に努めたものや、保守部品業界におけるProduct as a Serviceを支える機能の基盤などがございます。

以下はあくまで機能強化した一部であり、これら以外にも多くの機能開発を行っております。

3.次世代MEIOサービス

複数の倉庫にまたがって在庫レベルを最適化したい場合、可能な組み合わせの数は急速に増加するため、メモリと処理能力が必要となります。マルチエシェロン在庫最適化(MEIO)は、多くのメモリと処理能力を必要とします。MEIO が Syncron Inventory™ の他のアクティビティのパフォーマンスやレスポンスタイムに大きな影響を与えないように、最適化スコープを慎重に選択し、監視する必要がありました。Syncron Inventory™では、次世代のMEIOサービスをリリースしました。これにより、何百万もの品目に対してMEIOを実行するだけでなく、分散アーキテクチャを使用して複数の異なるシナリオを並行して実行することができます。

4.定義されたカレンダによる目標サービスレベルの自動最適化

目標サービスレベルの最適化は、コストと制約条件を考慮に入れて、在庫ポリシー内のすべての品目に最適な目標サービスレベルを割り当てることを保証します。最適化は、サービスレベルに対する品目の在庫コストのバランスをとるので、一般的には、需要パターンが不確実で高価な断続の品目には低い目標サービスレベルが割り当てられ、一方、需要がスムーズでむしろ安定した安価な品目には高い目標サービスレベルが割り当てられます。

時間の経過とともに、在庫ポリシー内の品目の構成は変化します。例えば、個々の品目の需要特性が変化し、新しい品目が導入され、古い品目が陳腐化します。理論的には、そのような各変更は、在庫ポリシーの再最適化を要求します。しかし、これは様々なレベルでより多くの手作業を必要とするだけでなく、サプライチェーンの不安定性と同様に、実際には現実的ではありません。またうまく管理されていない場合には、過剰在庫を引き起こすこともしばしばあります。方針が再最適化されなければ、ますます不均衡になり、費用が正当化されません。在庫ポリシーは継続的に再最適化する必要がありますが、最適化の頻度は、ビジネスの特性や制約、品目構成がどの程度変動しているか、どの品目をどの程度の在庫レベルで在庫するか、変更することに問題があるかなど、様々な要因を考慮して決定する必要があります。

5.返品機能強化

OEMにとって、RIMプログラムの実施は、通常エンドカスタマーのスペアパーツの入手性の向上ためです。しかし、代理店は独立した企業であるため、在庫投資に責任を持っています。代理店がOEMの在庫管理を信頼するためには、OEMは通常、リスクを負う必要があります。Syncron Inventory™ には、以前から返品機能が搭載されています。以前の機能をさらに強化しました。これらの変更により、代理店計画策定者のユーザーエクスペリエンスが向上し、代理店とOEMの間の契約に規定されているルールをサポートするため、返品の設定に柔軟性を追加しました。

 

以上、本日は5つの機能をご紹介しました。本日紹介できていない機能拡張がまだまだございます。

詳細は、[email protected]へお問い合わせください。